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乳がんのこと 4 手術 [闘病]

2011年3月、抗がん剤治療も終わり、いよいよ手術です。
手術日の1週間前、東日本大震災がありました。
わたしの住んでいる横浜でも、計画停電や、電車の運休、食品が手に入りずらいなど、
いろいろな影響がありました。
そんな落ち着かない状況で、ちゃんと手術が行われるのだろうかと、不安な気持ちのまま入院です。
まだ余震が多い時期だったので、ヘルメットが常に近くにありましたね。
震災直後は手術予定の遅れがあったそうですが、わたしの番が来る頃には、遅れも取り戻せたようです。

手術室へは徒歩で向かいました。
ドラマとかで見る、寝たまま運ばれるというのは、実際は少数派らしいです。
スカスカした手術着で手術室へと歩いて行き、大きいドアの前で、家族と「じゃね!」と別れました。あー、ちっともドラマチックじゃありません(笑)。
でも手術室の中はすべてが金属質で、これが手術室か~!と軽くワクワクしました。(←あほです)

手術は結局、全摘出となりました。
抗がん剤で腫瘍の大きさは半分くらいになったのですが、
もともと大きかったし、位置も悪かったからです。
これは選択の余地がなかったのですっきり決まったのですが、
腋の下のリンパを取るかどうかで迷いました。
標準治療ではリンパ節を取るのが普通だし、腫瘍の大きさ的には取ったほうが安心なのですが、
腕の浮腫という後遺症が出るかもしれないのです。
指先が使えないだけでも非常に不便だったし、腕の浮腫はできれば避けたかったので、
センチネルリンパ節生検を受けることにしました。
がん細胞が転移する場合、最初にたどり着くリンパ節がセンチネルリンパで、
ここにまだがん細胞がなかったら、リンパ節は取らない、あったら取るというものです。
これは手術中に行います。
全身麻酔から覚めたときに、先生がまっさきに「なかったですよ!」と報告してくれました。
手術室出たてで、まだ朦朧としていたんですが、あ~よかったとほっとしました。

この検査は最近保険適用されるようになったまだ新しい検査方法なので、
精度がいまひとつ証明されていないらしいです。
それで患者に選択させるようになっているようですが、
治験もそうですが、賭けのような部分があるんですね。
今はまだ証明されていないけど、今後証明されるでしょうという世界です。
安心をとるか・・・ここはひとつ賭けてみようか・・・。
基本的にあたらしもの好きなわたしは、賭けに走ってしまいがちですが(笑)、
5年、3年前の治療法がもう過去のものになっているという話を聞きます。
数年後、センチネルリンパやって正解だった!と言いたいものです。

手術後、5日で退院。入院日数は8日間。
その後1週間自宅療養して、4月1日から会社へ復帰。
想像より、痛みは少なかったですね。
傷口はテープを貼りっぱなしなので、お風呂も入れます。
1か月間くらいは、着替えるときなどに腕が動かしづらかったけれど、
徐々に元通りになりました。
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