「藤井達吉の全貌」を見た。 [鑑賞]
「藤井達吉」と言われても、全く知らない人だったのですが、
渋谷でポスターを見かけて、なんかいいなあ~と、松濤美術館へ行ってみました。
「近代工芸の先駆者で、
富本憲吉、バーナード・リーチらとともに、過去にとらわれない、自由な工芸を創造した」とあります。
「自由な工芸」というだけあって、内容はすごく広範囲に亘っていて、
七宝、刺繍、染色、金工、木工、陶芸、そして、日本画、木版画などなど、たいへん多彩です。
七宝や螺鈿などというと、華やかなものを想像しますが、
彼の作品はまったく逆で、素朴なものです。
茶室の天井画だったという、草花の作品は、
スケッチのように、さらっと描かれているにもかかわらず、
植物の名前がはっきりわかるそうです。
観察にもとづく特徴の表現は、とても的確だったのですね。
サブタイトルの「野に咲く工芸、宙を見る絵画」は
まさにそのとおりで、
全体的な色合い(渋いような落ち着いたような)も好みで、
しばらく眺めていたいような気分になりました。
<渋谷区立松濤美術館・7月27日まで>
とても日本的な感じですね。こういうものを見るとホッとします。
by takenoko (2014-07-14 08:32)
takenokoさま。
そうですね。日本的ですね。
なんかくつろいだ気分になったのは、そのせいかも知れません。
どれかひとつ欲しいなあと思ったくらいです。^^
by deko (2014-07-14 22:30)
色々の面で才能がある人は、うらやましいですね。一つぐらい、分けて欲しい。
by テリー (2014-07-14 23:34)
テリーさま。
そうですね。ひとつだけでも、大変なのに。
器用なんでしょうね~。
・・・不器用な工芸家って、いなさそうですね。^^
by deko (2014-07-15 22:17)