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「宗像大社国宝展」を見た。 [鑑賞]

宗像大社の沖ノ島、以前から気になっていました。
「海の正倉院」と呼ばれ、島全体が神域で、女人禁制という、一般人では立ち入れない場所です。
しかも、島から出土した8万点が国宝に指定されているそうで、
九州は遠いなあと思っていましたが、東京の出光美術館で展覧会が開催されるというので、行ってきました。

鏡や馬具など、保存状態がいいのですね。
普通はもっと腐食が進んでいたり、線刻がはっきりしなかったりと、埋まってた感が強いのですが、
一瞬、複製品か?と思うほど、原形をとどめています。
唐三彩や奈良三彩などもありましたが、
中国大陸や朝鮮半島への中継地点として、人や物が行きかっていたのでしょう。
宗像大社が交通安全の神というのが納得できる気がします。

宗像大社と出光との関わりも、さらりと紹介されていました。
出光興産の創業者である出光佐三の出身地が宗像で、
一時期、宗像大社が荒廃していたときや、発掘調査の時など、ずいぶん協力・援助したようです。
出土品が国宝指定されたときに、周囲の人に、銘板に名前を刻んだらどうかと勧められたそうですが、
神の領域に人間である自分の名前を残すのは恐れ多いと遠慮したそうです。
長年、援助してきたんだもの、名前ぐらい残したってバチは当たらないよ~
と思いましたが、ほんとうに信心していたんでしょうね。
気骨があって、かっこいいなあ~と思いました。

気骨があって、石油会社の創業者かあ・・・
最近読み始めた「海賊と呼ばれた男」の国岡鉄三と似ているなあと思っていたら、
国岡鉄三のモデルは出光佐三だったのですね!
まったく知らずに展覧会に行ってしまいましたが、
たしかに、魅力ありそうな人物です。
「わたしを店員にしてください!」と言ってしまいそうです。^^

<東京・出光美術館・10月13日まで>


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takenoko

昔の実業家の人はこういう社会貢献をたくさんしていますね。
by takenoko (2014-08-17 12:04) 

deko

takenokoさま。
そうですよね。昔の実業家とか大地主とかは、
お金も稼いだのかもしれないけど、
そのぶん地域に還元していたという話をよく聞きますよね。
最近、その手の話に弱くなってきました。^^
by deko (2014-08-17 23:30) 

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