SSブログ

「黄金のアフガニスタン」展を見に行った。 [鑑賞]

IMG050501.jpg

「黄金のアフガニスタン」展を見てきました。
サブタイトルは、「守りぬかれたシルクロードの秘宝」。
1979年のソ連侵攻や内戦によって、カブールにあるアフガニスタン国立博物館は甚大な被害を受けた…。
でも、守りぬかれたんですね。
博物館員たちが、秘密裡に安全な場所の地下金庫に重要な文化財を隠したのです。
そのことは家族にも明かさず、追及にも屈せず、秘密を守りぬいたのです。
2004年、ようやく平穏が訪れ、地下金庫の扉が開かれた…。
で、その秘宝が、上野の東京国立博物館で見られるのです。

IMG050502.jpg
キュべーレ女神円盤

IMG050503.jpg
魚形フラスコ

戦場で壊され、盗まれる文化財は今までもたくさんあったのでしょう。
でも、あとかたもなく壊されるより、
盗まれた方が、後々どうにかできるのではないかと思いました。

アフガニスタンで盗まれた文化財が、ブラックマーケットを通じて日本にも運ばれました。
シルクロードをテーマに描き続けた故平山郁夫氏は、これらを「流出文化財」として、
アフガニスタンに平和が訪れるまで、日本で保護しようという委員会を立ち上げました。
今回、無事、流出文化財が母国に返還されるそうです。
平山郁夫氏が学長をつとめた東京藝術大学では、
特別企画展として、「バーミヤン大仏天井壁画~流出文化財とともに~」が開催されています。
平山郁夫氏、もし生きていたら、無事返還を喜んだでしょうね。
展覧会場にこんな言葉がありました。
『自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる。』


「黄金のアフガニスタン展」東京国立博物館・6月19日まで
「バーミヤン大仏天井壁画展」東京藝術大学大学美術館・6月19日まで
nice!(11)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。