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「大浮世絵展」を見に行った。 [鑑賞]

混んでいましたね~。
雪かきもひと段落して、みんな出てきたのかなあという感じでした。^^

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鈴木春信「雪中相合傘」

最初の展示室は、ほんとに人の頭だらけで、ほとんど絵が見えず、
もういいや!と飛ばして、どんどん奥へ進んでいったのですが、
だんだんと空いてきて、なんとか見れるようになってきました。
そうしたら、なんだか見たことある浮世絵が多くて、
「よくこれだけ集めたなあ!」と感嘆しきりでした。

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葛飾北斎「富嶽三十六景 東都浅草本願寺」

キャッチコピーは「浮世絵の教科書」らしく、まさにそのとおり。
次から次へと有名な浮世絵が登場するので、とても面白かったです。
初期風俗画から大正・昭和の新版画まで。浮世絵の流れがよくわかります。

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歌川広重「名所江戸百景 浅草金龍山」

展覧会グッズもとても充実してましたね。
見てたら欲しくなってきてしまって、
物欲を抑えるのが大変でした。^^;

<江戸東京博物館・両国・3月2日まで>
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「川瀬巴水展」を見に行った。 [鑑賞]

新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

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「馬込の月」

去年の暮れに「川瀬巴水展」を見に行きました。
生誕130年だそうで、私が見に行ったのは、大田区立郷土博物館だったのですが、
千葉市美術館でも巴水展、やっているそうです。

郷土博物館の方は、なんと入場無料でした。
展示点数も多くて、面白かったので、
なぜ無料なんだろう?500円くらい取ったっておかしくないのに~
と得した気分で、久しぶりにカタログを買ってしまいました。^^

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「芝増上寺」

川瀬巴水は、大正・昭和期の版画家で、全国各地の風景を版画にしています。
大田区立郷土博物館の最寄駅は、都営浅草線の西馬込駅で、
彼はこの近くに長いこと住んでいたそうです。
そういうわけで、こちらの展示作品は馬込や洗足池、池上本門寺など、地元の風景版画もたくさんあります。
このあたりは一時住んだりしていたので、けっこう馴染みがあって、見ていて面白かったですね。

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「池上本門寺」

大正・昭和期の版画って、浮世絵とは違って、やはり現在に近いんですね。
電気の灯る夜景であったり、鉄筋の橋であったり。
でも着物姿の人物もいて、江戸っぽさも残っています。

それにしても、神社仏閣の朱色ってこんなにきれいだったかなと
巴水の作品を見るたびに思います。
雪景色がいいんでしょうね~

<大田区立郷土博物館 3月2日まで>
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「ターナー展」を見る。 [鑑賞]

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ようやく見に行ってきました。
混むだろうから、休みを取って平日に行こうとか思っていたんですが、
そうもいかず、3連休の初日に行ってきました。
1階は混んでいましたが、2階・3階と進むにつれて、空いてきましたね。

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「光と大気の画家」とか言われていますが、
光り輝く、空や水辺の景色は、裏側から照明が当てられているのかと思うほどです。

油彩・水彩・スケッチとありましたが、
好みはやはり水彩画で、
そんなに細かく描き込んではいないのに、その情景が想像できます。
こんな技は素人には無理なのですが、
こんな絵が描けたらいいなあと思います。

そうそう。
上野の美術館へ行くときは、駅構内のチケット売り場で買うことが多いのですが、
私の前に並んでいた人は、3館のチケットを買っていました。
3つハシゴするのか~!とびっくりしました。
昔は2つくらいならハシゴしてましたが、
今は疲れちゃってだめですね。

<12月18日まで。上野・東京都美術館>
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「竹内栖鳳展」を見る。 [鑑賞]

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展覧会場の入口が予想外に混んでいたんですよね。
日本画の展覧会ってけっこう空いているのに・・・、連休だからかな?と、会場に入りました。
見ていくうちに、これは混むわ~、と納得したのでした。
竹内栖鳳のイメージは、チラシ下の猫の絵のような、「きれいで涼しげな日本画」だったのですが、
とてもとてもダイナミックで、リアルな、日本画とは思えないような作品が多かったです。
ライオンや象、アヒルや雀。
ふわふわの毛や羽は触った感触が想像できるようでした。
竹内栖鳳は、一時、高島屋の図案部にいたことがあったのですね。
美術染色や刺繍などの原画を描いていたそうで、
栖鳳の原画と刺繍が両方展示されていました。
(刺繍もすばらしかった)
明治期、京都は世界に向けて販路を広げていたそうで、
栖鳳はそういう仕事にも関わっていたのですね。

<10月14日まで。東京国立近代美術館>
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信州上田・軽井沢の旅 [鑑賞]

8月18~20日、夏休みを取って、今年も信州へ行ってきました。
軽井沢と上田の美術館めぐりです。
軽井沢は20年以上ぶりでしたが、路線バスがいろいろなコースがあって、なかなか便利でした。

はじめに千住博美術館です。
内部の撮影が禁止だったのが、残念だったのですが、とっても開放的で、わくわくしながら見れました。^^

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そのあと、深沢紅子美術館というのが近くにあるというので行ってみました。
軽井沢タリアセン(「湖畔に広がる自然と文化とミュージアム」とパンフにありました)内の施設なんですが、建物も歴史的建造物を移築したというもので、なかなか面白かったです。

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軽井沢高原文庫というのもタリアセン内にあって、こちらはいろいろな作家の別荘などが移築されていて、今話題の堀辰雄の山荘もありました。

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手書き原稿を眺めるのがなんとなく好きで、
こういう文学館へ行くと、年表とかはあまり興味なくて、原稿ばかり眺めています。^^
高原文庫の庭に、立原道造という人の詩碑があって、
文字がなんともかわいらしいなあと印象に残ったんですが、
あとでまたこの人に出会うことになります。

翌日は、上田から別所温泉へ行く途中にある、信濃デッサン館と無言館へ行ってきました。
実はここは4年ほどまえに一度行ったことがあるんですが、
周囲のロケーションが気に入って、また行きたいなあと思っていた場所です。

無言館は戦没画学生慰霊美術館ということで、
戦争で若くして亡くなった画学生たちの作品が集められています。

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それぞれの作品には作者の経歴と解説が入っているんですが、読んでいると悲しくなってしまいます。
でも、なるべく先入観なく作品を鑑賞したいと思うので、経歴等は後で読むようにしたんですが、
気が付くと、経歴を先に読んでしまっているんですね。
ほとんどが20代で亡くなっていて、やっと入った美術学校に半年も通わないうちに、召集されたという人もいたようです。
戦時中の教育を受けてはいても、戦争に行くより、勉強を続けたいというのは、自然な感情だろうと思います。

信濃デッサン館も、村山槐多・関根正二など、夭折の画家の作品を集めた美術館です。

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この建物の一角に立原道造記念室というのがあって、建築家で詩人という異色の作家の紹介をしています。
その手書き原稿を見ていたら、なんか見たことある字だなあと思って。
軽井沢高原文庫の詩碑の人だったんですね。^^
信濃デッサン館の入り口あたりにも、彼の詩のプレートが置かれていました。
「夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に」
なんとなく縁を感じて、amazonで彼の詩集を買ってみました。

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バス停でバスを待っていたら、いつの間にかネコが後ろでくつろいでいました。

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「発掘された日本列島2013」を見に行った。 [鑑賞]

「発掘された日本列島展」は毎年、今頃の時期に開催されています。
発掘調査は新聞などでも報道されていますが、ほんの一部の遺跡だけです。
この展覧会では、新聞には載らない全国の遺跡が紹介されています。

一時期、遺跡めぐりにはまったことがありまして、
それ以来ほぼ毎年この展覧会は見に行っています。
土日には解説員の話も聞けたりするんですが、
年々人だかりが大きくなっていく気がします。^^

今年は特集として「東日本大震災の復興と埋蔵文化財保護」というコーナーがありました。
高台移転や復興道路の建設などには、事前の発掘調査が必要で、
全国から専門職員が応援に行っているそうです。
当初は、発掘調査なんてやっていたら復興が遅れるという声もあったそうですが、
その土地の歴史を知ることは郷土愛につながるということで、
スピーディーに調査を進めているそうです。

たしかに、何を悠長な・・・と思ってしまいますよね。
でも一度壊してしまったら、元の姿はわからない。
板挟みになって苦しそうですが、
土地の歴史を後世に伝えるという、永い眼を持った部署は必要だと思います。
現場の作業員は地元の被災者も多いそうで、
郷土愛はたしかに強まりそうだと思いました。

<江戸東京博物館 7月25日まで>
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「アントニオ・ロペス展」を見た。 [鑑賞]

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「アントニオ・ロペス」って聞いたことあるようなないような、そんな画家でした。
現代スペイン・リアリズムの巨匠だそうで、
特に風景作品は自分が実際にその場に立っているような感覚になりました。
彼は一つの作品を20年以上かけて完成させることも多く、
たとえば夏の一定の時間だけ描くとか。
たしかにそれでは何十年もかかりそうです。

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<グラン・ビア>

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<マルメロの木>

チケットの絵<マリアの肖像>は、鉛筆だけの素描なのですが、
すごく緻密だし、モノクロですが、なんかもう色彩なんて必要ないような作品です。

<渋谷・Bunkamura・6月16日まで>
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「リヒテンシュタイン展」を見てきた。 [鑑賞]

リヒテンシュタイン侯爵家が収集した美術品です。
以前は公開されていたものの、
第二次大戦時に美術品を避難させた後、一般公開されていなかったようです。
ようやく2004年にウィーンの「夏の離宮」で公開されました。

やはり目玉は、「バロックサロン」でしょうか。
絵画と家具調度品、天井画がサロンのように展示されています。
キャプションが付いていないのがちょっと不便と思いましたが、それも雰囲気を再現するためのようです。
天井画は天井に展示されているので、距離があるのですが、
まあそれも、もともとそのように見るために描かれているものだから、それもいいのかなと思いました。

ルーベンス、ラファエロ、レンブラントなどなど。バロックの巨匠の作品が並んでいます。
実はバロックはあまり興味なかったんですね。(笑)
あまりに重厚で、華麗で。いいんでしょうけど、それ以上ではないという感じで。
それがなぜわざわざ見に行ったのかというと、
「ようこそ、わが宮殿へ」というポスターのキャッチコピーに惹かれたのでした。

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いました。いました。王子かな王女かな?賢そうな、意志の強そうな表情。
と、そこでキャプションを見たら、「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」!
えっ!?ルーベンスの娘??侯爵家の子供じゃない???
一気にイメージがずれていきました・・・
でも、やはり「奇跡のコレクション」。
興味がない私でも、出口のまえで引き返して、もう一度見直したのですから、
やはり、巨匠の力はあなどれないと思いました。

12月23日まで。国立新美術館(六本木)
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今年は生麦事件から150年だそうです。 [鑑賞]

「生麦事件-激震、幕末日本」(横浜開港資料館)10月21日まで
「生麦事件と横浜の村々」(横浜市歴史博物館)9月23日まで

今、横浜の2つの博物館で「生麦事件」に関する企画展が開催されています。
生麦事件は、学校の教科書にも出ていたし、
友人が生麦に住んでいたということもあって、2館とも見てきました。
2館見ると、オリジナル絵葉書がもらえます。
本当は、これが一番大きい理由です。(笑)

学校で習ったといっても、
イギリス人が生麦で薩摩藩一行に斬りつけられた・・・
という程度の知識しかなかったので、
展示内容は、初めて知ることが多かったです。
4人のイギリス人は、日本に住んでいた人もいたけれど、
死亡したリチャードソンは上海に住んでいて、
たまたま日本に旅行で来ていたそうです。
父親に宛てた手紙がありましたが、
日本を訪ねることは、長年の念願だったようで、
日本の工芸品のすばらしさや、江戸の街並みのすばらしさなどが書かれていてます。
このような人が、犠牲になってしまうというのは、なんとも皮肉なものだと思いました。

それにしても生麦事件というのは、なんでこんなに有名なんだろうと思っていたのですが、
村の名主が碑を立てたり、風化しないように努力したそうなんですね。
それがなかったら、教科書に載るなんてことはなかったかもしれないですね。

横浜市歴史博物館のすぐ隣には大塚・歳勝土遺跡があって、
竪穴式住居が復元されていたりする、大きな公園になっています。
センター北駅からすぐという、港北ニュータウンの中心部ですが、
公園には人も少なくて、のんびりできます。

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泉屋博古館分館「近代日本洋画の魅惑の女性像」を見た。 [鑑賞]

六本木一丁目駅についたら、雨が降った後のようでした。
地面が濡れて、空はどんよりしています。
いつの間に雨が降ったのかな?と湿気の多い中、
泉ガーデンのエレベーターで、美術館まで上って行きます。
いろいろ再開発された地域はありますが、
ここは緑も多くて、平屋の美術館がまわりに溶け込んでいて、とてもきれいです。

あまり展覧会の内容を下調べしないで来てしまったのですが、
「つぶぞろい」というのはこういうのをいうのだろうなと思いました。
作品の点数はわりと少なめですが、ひとつひとうが「いいな~」と思わされる作品で、
たとえば、浅井忠と中西利雄はまったく違う作風ですが、
どちらも「いい!」と思えます。

アンケートに「どの作品が一番好きですか?」という設問がありました。
ひとつに絞るのが大変でしたが、しばらく考えて、中西利雄の作品を挙げました。
たぶん、人によって挙げる作品は全く違うものになるだろうと思います。
ふらりと入った展覧会で、これくらいの作品が見れると、
来てよかった~!と思います。

〈9月23日まで〉
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