「黄金のアフガニスタン」展を見に行った。 [鑑賞]
「黄金のアフガニスタン」展を見てきました。
サブタイトルは、「守りぬかれたシルクロードの秘宝」。
1979年のソ連侵攻や内戦によって、カブールにあるアフガニスタン国立博物館は甚大な被害を受けた…。
でも、守りぬかれたんですね。
博物館員たちが、秘密裡に安全な場所の地下金庫に重要な文化財を隠したのです。
そのことは家族にも明かさず、追及にも屈せず、秘密を守りぬいたのです。
2004年、ようやく平穏が訪れ、地下金庫の扉が開かれた…。
で、その秘宝が、上野の東京国立博物館で見られるのです。
キュべーレ女神円盤
魚形フラスコ
戦場で壊され、盗まれる文化財は今までもたくさんあったのでしょう。
でも、あとかたもなく壊されるより、
盗まれた方が、後々どうにかできるのではないかと思いました。
アフガニスタンで盗まれた文化財が、ブラックマーケットを通じて日本にも運ばれました。
シルクロードをテーマに描き続けた故平山郁夫氏は、これらを「流出文化財」として、
アフガニスタンに平和が訪れるまで、日本で保護しようという委員会を立ち上げました。
今回、無事、流出文化財が母国に返還されるそうです。
平山郁夫氏が学長をつとめた東京藝術大学では、
特別企画展として、「バーミヤン大仏天井壁画~流出文化財とともに~」が開催されています。
平山郁夫氏、もし生きていたら、無事返還を喜んだでしょうね。
展覧会場にこんな言葉がありました。
『自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる。』
「黄金のアフガニスタン展」東京国立博物館・6月19日まで
「バーミヤン大仏天井壁画展」東京藝術大学大学美術館・6月19日まで
いいことですね。元の場所に戻すことが重要です。元の場所で見てこそ本物ですね。
by takenoko (2016-05-08 11:11)
takenokoさま。
そうですね。その国の博物館や遺跡に観光客が訪れるというのは、
すごく平和な光景なんですね。
といっても、アフガニスタンには行けそうにないですが。^^
by deko (2016-05-08 17:29)
最後の言葉に感動!
by nyonyo (2016-05-08 21:21)
nyonyoさま。
この言葉は、アフガニスタン国立博物館の入り口に掲げられていた言葉だそうです。
パンフレットでこの言葉を見て、展覧会、絶対見に行こう!と思いました。熱くなります!^^
by deko (2016-05-08 23:33)
すばらしいことですね。
返還された文化財が、いつまでも、アフガニスタンの博物館で、展示されて、アフガニスタンの人たちの心を豊かにすると、いいですね。
by テリー (2016-05-10 11:38)
テリーさま。
勇敢で信念のある博物館員の方々にも感動しましたが、
平山郁夫氏にも、感動しました。
画家のイメージしかなかったんですが、こういう活動もされていたんですね~
by deko (2016-05-10 22:58)